SOHO | 個人事業主としてスタートするまで 実行編


これまで(準備編①準備編②準備編③)、個人事業主として必要な手続きの書類を準備してきました。
作成した書類を持って、実際に個人事業主として開業しましょう。
このページでは、開業手続から屋号名義での口座開設までの流れを説明します。

個人事業主として開業する

開業に際して必要な以下の物をもって税務署へ向かいます。

1.開業届 2部

2.青色申告承認申請書 2部

3.免許証など公的な身分証明書

(事業所が自宅とは別の場合、事業所の契約書が必要になります。)

4.印鑑(口座開設用)

以上の物をしっかりと持っていきましょう。

どれか忘れてしまうと出直しになってしまうので注意してください。

それでは実際に、開業の手続きを行いましょう。

開業手続は所轄の税務署で行います。流れとしては以下のようになります。

  1. 税務署へ行く
  2. 案内窓口で、”開業届の受付窓口”がどこか聞く
  3. 受付窓口で、”個人事業主の届け出を行いたいのですが、確認もして頂けますか”とお願いする。
    (すぐ提出してもOK。ただ、頼めば税務署の人に確認してもらえるので、できれば確認してもらえましょう)
  4. 確認してもらってOKだったら、用意した書類を”全て”提出し、”1部だけ受付印おした状態で返してもらう”
    (控えはくれないので必ず自分で用意した2部を出す事。
    受付印がおされた控えがないと、屋号名義での口座開設ができないので注意。)

  5. 控えに受付印が押されていることを確認し、開業手続完了!!

これで、個人事業主として開業したことになります。おめでとうございます!

案外あっけないですが、代行などは依頼せずご自分でされるのが個人的にはおすすめです。

しっかりしよう!という気概が持てます。

続いて、銀行で屋号名義の口座を開設します。

屋号名義での口座を開設する理由は、以下の通りです。

(あくまでも私の個人的意見です)

・体裁(信用面)

取引先に振り込みしてもらう際、個人名宛では違和感を覚える方が少なからず一定数いらっしゃる事、

屋号名義の口座があると、しっかり業務として携わっていることを印象付けられる事です。

・資産管理

当初、私も生活口座から事業用の振り込みなど行っていましたが、

確定申告のこの時期、整理するのが大変です・・・。

もっと早くから事業用の口座をもっておけばよかったと反省しています。

事業として取り組む場合は、メリハリをつけるためにも分けるのがおすすめです。

また、クラウド会計ソフトなど利用する場合、口座と同期する事が出来るんですが、

せっかく同期しても生活関連の会計が絡むと邪魔になります。

予めわけておくと、利便性を損ないません。

以上が理由です。

もちろん、屋号名義の口座は必要ない、と判断して作らないのも人それぞれです。

では実際に、屋号名義の口座はどうやって開設するのか?

ここで注意するのは、今では、原則”屋号名義のみの口座は持てない”ことになっています。

つまりどういうことかというと、”屋号名義 + 事業主名”の個人名義の口座を開設できます。

たとえば,IT Design Racconの屋号名で事業主名が山田 太郎だった場合、

”IT Design Raccon 山田 太郎”名義の口座が作れる、というわけです。

これでは、屋号名義をつけても個人名までつけないといけなくなり、むしろ面倒です。

でもご安心を。”対外的には屋号名義の口座で扱うことが可能”です。

つまり、”IT Design Raccoon”名義で振り込みをしてもらえます。

では、実際にどうするのか?順を追って説明します。

屋号名義の銀行口座開設

ここでは私が実際に屋号名義で口座開設を行った、

三菱東京UFJ銀行での手順を例に示します。

1.開業届の控えと印鑑をもって、銀行へ行く

2.口座開設の相談窓口で、”個人事業主の口座開設をお願いします”と申し出、

税務署の受付印が押された開業届を提出します。

3.口座開設の手続き用の書類を渡されますので、その場で記入します。

(この書類は、ほぼ一般用と同じ書類です。)

個人事業主用にチェックなど入れる所については、窓口の方が説明してくれます。

窓口の方が親切でない場合は、自分から確認しましょう。

4.口座開設の書類が書き終えてきたら、”屋号名義だけで取扱いできる手続きもお願いします”と申し出ます。

私の場合は、担当の方が不慣れだったのか、「確認します。」と数分離席しましたが、すぐ戻ってきました。

5.書式はおそらく店舗ごとで異なりますが、”口座名義の取り扱いについての同意事項”といった書類を渡されます。

要約すると、”屋号名義で取引をして、UFJの責任じゃない損害があっても知らないよ”という事です。

たとえば、類似屋号名義に間違って振り込んだ・・・などが該当します。

銀行システム起因の損害以外については自己責任ですので、同意されたら手続きを進めましょう。

6.UFJでは個人事業主名義の口座はインターネットバンキングが使えないので、

法人/個人事業主用のインターネットバンキング、BizStationの申し込みを行います。

無料プランと月2千円の有料プランがありますが、明細を確認できるのは有料プランだけですので、

私は有料プランを選択しました。最初の90日間は無料です。

窓口でよく説明を聞いて、最もご自分にあったプランを選択してください。

7.30分程の手続きで、晴れて口座開設!!

以上で、開業手続~屋号名義での口座開設までの流れをご紹介しました。

半日もあれば全て完了します。簡単ですので、敬遠されてた方もこの機会にぜひどうぞ。

これでいよいよ、名実ともに個人事業主としてスタートです。

事業計画も含め、気を引き締めていきましょう!!

次回は、正社員をしながらSOHOで3か月で50万を稼ぐ方法を紹介します。


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